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1st. Cross

長崎の隠れキリシタンとプライドをテーマにした1st.CROSSシリーズに、 新たにレオナルド・ダ・ヴィンチの"最後の晩餐"からインスピレーションを受けたアイテムが追加された。

"最後の晩餐"とはイエス・キリストが磔刑の前夜に12人の弟子とともにした晩餐を描いたもので、"主の晩餐"とも呼ばれている。 新約聖書の"マルコによる"福音書”や"ルカによる福音書"に記述されてた、イエスが裏切り者を指摘すると同時に、 パンと葡萄酒を自らの体であり血であると言う場面である。 つまり、裏切りの予言とミサの制定を表した聖絵画だが、宗教的なものを私はこの絵からいっさい感じないばかりか、 1495-1497年に描かれているのにも関わらず現在でも常日頃目にする事柄に見え、自分なりの答えとしてCROSSシリーズに加えた。

イエスが磔られたCROSSを2種類と、表にマリアを、裏には十字架を背負いながら耐えきれずにふさぎこむイエスを彫り込んだCOIN、 そして、どこかの教会のものの様なCREST...これらを今回は細かい彫金技術とそれぞれに最適な方法で仕上げている。

ロザリオスタイルのCROSSはシルバーの十字架の上に真鍮の十字架を、さらにその上にシルバーのイエスを乗せ、 両手と足の部分(クイを打たれた箇所)をビスにより打ち込み一つの作品にした。

日本の印籠の先に付けられる根付けの細かい細工から製造に関するインスピレーションを受けたキリストが磔られたCROSSは、とても細かい彫りを特徴としている。 十字架に彫られた木目や体が浮き上がるほどにうなだれたイエスは数あるこの手クロスとはどことなく違う雰囲気に仕上がっている。

マリアとふさぎこむイエスを彫り込んだCOINは今回の2つCROSSやCRESTとは違い、当時のコインであるかのように作成した。 深くきっちりと彫り上げたものをわざと必要以上にバフをあてダレさせ、その雰囲気を出し、ユダの持つ財布の中のCOINを表現した。

架空のCRESTはわざと金型(プレス)で作ったような質感を出し、その後少しだけ傷を付けいぶしている。雰囲気としては2つのCROSSとCOINの間の感じになる。